外壁・屋根塗装では、様々なトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。実際にトラブルに合わないよう事前に対策をしておくことが大切です。
このページでは、「施工前」「施工中」「施工後」別に、外壁・屋根塗装で起こりうるトラブルや解決法について説明いたします。
施工前に多いトラブル
工事が始まらない
足場を組み立てても工事が始まらないというケースがあります。通常、工事の開始が遅れる場合には、事前に業者から必ず連絡がありますが、天候不順や他の現場との調整や職人の準備が整っていないなどの理由から、工事開始が遅れる場合があります。
また、悪質な業者の場合には、足場だけを先に建ててしまうことでキャンセルしにくくするような業者もいるので注意が必要です。このような場合は、契約を交わした業者に連絡し、状況の確認と工程表を工程表の提出を依頼しましょう。
施工中に多いトラブル
ご近所からのクレーム
塗料の臭いや足場設置による騒音、高圧洗浄の汚れや塗料の飛散などでご近所に迷惑をかけてクレームに発展してしまうケースがあります。
このような場合には、業者に相談し使用する材料を変更してもらう、保険で賠償してもらうなどの対処方法があります。トラブルを未然に防ぐためには、施工が始まる前に近隣挨拶や説明をしっかりと行い、理解を得ることが大切です。一般的には、業者がご近所に挨拶をします。
車や植木などに塗料がつく
外壁・屋根塗装では、足場に飛散防止のメッシュシートを設置してから作業を始めますが、ごく稀に塗料が飛散し周辺に付着してしまうケースがあります。
このような場合、業者が加入している請負業者賠償責任保険で対応してもらえる可能性が高いです。万が一業者が対応してくれない場合には、弁護士などの専門家へ相談が必要です。
このようなケースを未然に防ぐためには、塗装前の養生作業を細かく行ってもらい、移動できるものは事前に移動しておくと安心です。車の場合は、移動が難しければ専用の養生カバーをかけて対応します。
期間内で工事が終わらない
外壁・屋根塗装では、天候不順などにより工期が予定よりも延長されることがあります。
工事を行う季節や時期を十分に考慮し工期を設定していますが、予想外な雨や悪天候が続くことで作業が遅れてしまいます。このような場合には、業者に再度日程の確認をして、今後の見通しを立ててもらいましょう。
言った言わないのトラブル
施工前に伝えたことが守られていないなどの「言った言わない」というトラブルは非常に多いです。このような場合は、業者との話し合いとなりますが、立証が難しいため、どちらかが折れない限り解決は難しいです。
営業マンや職人の人柄はとても大切ですし、安心材料ともいえますが、塗装工事は安いものではないので、やはり、しっかりと工事内容や金額を書面で残しておくことが重要です。
施工後に多いトラブル
追加費用を請求された
見積書や契約書には記載していない工事を、工事が始まってから追加提案され断れず了承してしまい、追加費用を請求されるというケースがあります。
業者の中には、屋根塗装や雨樋や雨戸などの付帯部分の塗装などの必要な工程を含めずに見積書を安く見せかけ、工事が始まってから追加提案するような悪徳業者もいるので注意が必要です。
もし、追加工事が無断で行われ追加費用を請求された場合は、費用の支払いをする前に消費者センターや弁護士に相談しましょう。ただ、追加工事を了承してしまった場合には、解決方法は残念ながらありません。
そのようなトラブルを避けるためには、契約書や見積書、作業工程などをしっかり確認してから契約するということが重要です。適正な見積内容なのかわからない場合は、数社から相見積を取って比較・検討をしましょう。
足場が撤去されない
工事の最終チェックも終了しているにも関わらず、足場がすぐに撤去されないという場合には、工事が予定より早く終了した場合や、天候や人員不足によって撤去ができないというケースが考えられます。
優良業者であればまずこのようなことはありません。もし仮にあったとしても、業者から事前に連絡があります。業者から連絡がない場合には、お客様から状況を確認して話し合いを行うことになります。
イメージしていた仕上がりと違う
イメージしていた仕上がりと違うというトラブルには2つのパターンが考えられます。
1つ目のケースは、施工業者のミスで指定の色が間違っていたというケースです。この場合は、もちろん無料で塗り直してもらう事ができます。
2つ目のケースは、色見本やカラーシミュレーションで決めた色で塗装したのに、イメージと違うというケースです。このような場合には、業者に過失がある訳ではないため、塗り直しを行う場合には追加費用がかかります。
色は面積や光の当たり方などによって見え方が変わり、同じ色でも明るく見えたり、暗く見えることがあります。小さな色見本を室内で確認したものと、屋外の大きな面積を塗装したものとでは、色の感じ方には違いがあるので、事前に大きな色見本を屋外で確認することをお勧めします。
塗膜の剥離や浮きなどが発生する
施工後2〜3年以内に塗膜の剥離や浮きが発生した場合は、高圧洗浄や下地処理が不十分だったり、塗料の扱いや乾燥が不適切だったことによる施工不良が原因である場合がほとんどです。
施工不良が原因の場合は、業者に相談し塗り直しをしてもらいましょう。保証内容にもよりますが保証期間内であれば無料で補修を行います。
このようなケースに備え、アフターメンテナンスの詳細が分かるように保証書の発行をしてもらうなど、後から確認できるようにしておくことも大切です。
サビが発生する
施工後にサビが発生した場合も、下地処理が不十分だったり、塗料の扱いに問題があった可能性があります。このような場合も、塗膜の剥離や浮きと同様に、業者に相談し塗り直しをしてもらいましょう。
塗り忘れや色ムラがある
塗り忘れや色ムラは施工後に多いトラブルの一つです。色ムラには光の当たり具合や見る角度によって起こる色ムラと、明らかに色の濃淡が目立つ場合には、下塗りが不十分だったり、塗料の取り扱いや乾燥に不備あったことが原因で起こる施工不良の可能性が考えられます。
また、塗装工事は職人が手作業で行うため、優良業者であっても塗り忘れが100%起きないとは言い切れません。塗装が完成した後に、業者とお客様で最終確認し、塗り忘れや色ムラがあれば手直ししていきます。もちろんその際の費用はかかりません。
施工業者が倒産する
外壁・屋根塗装をするときに10年保証などの品質保証書を発行したり、アフターフォローなどを行っている業者は多いのですが、請け負った業者が倒産してしまうと保証が全く受けられなくなります。
この場合の対策として、リフォーム瑕疵保険に対応している業者で契約をすることで万が一に備えることができます。第三者機関が仕上がりを確認し、施工後に業者が倒産してしまっても、瑕疵保険会社へ直接補修費用を請求することが可能です。
トラブルになったらどうすればいいの?
トラブルが発生した場合には、まずは施工業者と話し合いを行います。業者が話し合いに応じてくれない場合や話し合いが進まない場合には、公的機関や弁護士に相談することをおすすめします。
トラブルの相談先には以下のような場所があります。
相談先 | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
消費者ホットライン | 188(全国統一番号) | 案内先の窓口により異なる |
国民生活センター 平日バックアップ相談 |
03-3446-1623 | 平日10時~12時、13時~16時 (土日祝日、年末年始を除く) |
住宅リフォーム・紛争処理支援センター | 0570-016-100(ナビダイヤル) 03-3556-5147 |
平日午前10時~午後5時 (土日祝日、年末年始を除く) |
国民生活センターや消費者センターなどで解決できない場合には、弁護士に相談するという方法もあります。ただ、弁護士は分野よって得意・不得意があるので、正式に依頼する前には、外壁塗装やリフォームに関する紛争解決の実績があるかどうか確認するようにしましょう。
まとめ
塗装工事では、施工後まで様々な場面でトラブルが起こる可能性があります。そのため、事前に起こりうるトラブルと解決方法を知っておくことがとても大切です。
また、トラブルに巻き込まれないように、見積りの段階で業者としっかりと話し合い、事前に施工内容やアフターメンテナンスの詳細を確認するようにしましょう。そして、見積もりは必ず複数の業者から取り、信頼のできる家族や友人に相談して見積もり内容を比較することが重要です。
株式会社佐藤では、このようなトラブルが起きないようにお客様が塗装についてご理解・ご納得されるまでご説明を徹底致します!外壁・屋根塗装の塗り替えをお考えの方は、外壁塗装専門店「株式会社佐藤」までお気軽にお問い合わせください。