外壁は、時間の経過とともに砂やホコリなどが蓄積して、汚れがが目立つようになっていきます。
外壁の汚れは、見た目の印象が悪くなるだけではなく、建物自体に悪影響を及ぼす恐れもあるので注意が必要です。
このページでは、外壁の汚れの原因や洗浄方法についてご紹介しています。
外壁の汚れについて
外壁は常に雨風に晒されているため、どんなに定期的にメンテナンスをしたとしても汚れてしまいます。
また、そのまま放置してしまうと、汚れは外壁に定着し外壁を保護している塗膜の劣化を早めてしまう恐れがあります。
そのため、建物の健康を保つためにも、汚れの原因を理解し汚れが蓄積しないよう定期的にお手入れをしていくことが大切です。
外壁の汚れの原因
外壁の汚れは、主に以下の4つが原因として挙げられます。
雨だれ
雨だれは、外壁に蓄積した排気ガスや埃などの汚れが、雨によって洗い流されて跡ができたり、汚れとして残ったりしてしまうことが原因となって発生します。
そのまま放置してしまうと、汚れがこびり付いて落ちにくくなってしまうため、定期的に確認をするようにしましょう。
特に窓のサッシや換気フードの下などは雨だれがしやすいため、注意が必要です。
コケや藻、カビの発生
外壁が緑色や黒ずんだ色に変色している場合は、コケや藻、カビが発生していると考えられます。
コケや藻、カビは、日当たりが悪く湿気の多い環境を好み、風などで飛散した胞子が外壁に付着し、湿気や水分を吸収することで外壁に根を張り広がっていきます。
塗膜の劣化によって色あせが発生している外壁では、防水性が低下していることによって、雨水が染み込みやすくなっているため、コケや藻、カビなどがより繫殖しやすくなります。
また、コケ自体も吸水力があるため、コケ自体の水分が外壁に徐々に浸み込み、劣化をさらに早めてしまう恐れがあります。
コケや藻、カビを放置してしまうと、根が深くまで伸びてしまい、水洗いだけでは簡単には取り除けなくなってしまうので、高圧洗浄などで既存のコケや藻を取り除き、再発しにくくすることが重要です。
サビの発生
金属部分にサビが発生して、変色してしまう場合もあります。
基本的にサビは金属に発生しますが、窯業系やモルタルの外壁であっても、雨どいや手すりなど外壁の周囲の金属に発生したサビが、雨によって溶け出すことによって「もらいサビ」が発生する場合があります。
もらいサビによって発生したサビは進行が早く、進行すると、洗い流すだけでは落とすことができなくなるため、早めの対応が重要です。
ホコリや排気ガス
外壁に空気中のホコリや排気ガスが蓄積することによって、建物全体が黒色やグレー、茶色にくすんでいきます。
特に、大通りや交通量の多い道路沿いの環境では、汚れが付着しやすいので注意が必要です。
外壁に汚れが付きにくい塗料
完全に汚れを防ぐということは出来ませんが、汚れを付きにくくなる機能を持った塗料を選ぶことで、外壁の汚れを軽減させることは可能です。
反対に、汚れが付きやすい塗料もありますので、塗料選びの際にはそれぞれの特徴を把握しておくと安心です。
汚れが付きにくい塗料
塗料には、特殊機能を持った機能性塗料というものがあります。その中でも、低汚染機能やセルフクリーニング機能が備わった塗料を使うことで、汚れを付きにくくすることができます。
このような塗料は、親水性が高いので水に馴染みやすいという特徴があります。反対に排ガスなどの汚れは親油性が高いため、水と油が互いに弾き合うように、汚れが定着しにくい塗膜を作ることができます。
また、高い親水性によって、雨が降ると塗膜に雨水が馴染み、汚れを洗い流すことができます。
その他にも「防汚性」「防藻性」「防カビ性」などの機能を備えた塗料もメーカーから販売されています。
汚れが付きやすい塗料
汚れが付きにくい塗料とは反対に、汚れが付きやすい塗料も存在します。塗膜がゴムのように柔らかく伸びる弾性塗料は、汚れが付着すると落ちにくいという特徴があります。
弾性塗料には、塗膜が伸縮することによって、ひび割れるが起こるのを防ぐという効果がありますが、塗膜が伸縮するための細かな凸凹に汚れが溜まりやすくなっていしまいます。
また、光沢の少ない艶消し塗料の場合、ほとんどの製品に艶を落とすためのフラットベースと呼ばれる艶消し材が混ぜられています。
そのため、艶ありの塗料に比べると表面がザラザラとしているので、汚れが引っ掛かりやすいので注意が必要です。
洗浄方法と費用
外壁の汚れは、定着する前であればご自身で洗い流すことができます。ただ、汚れが定着してしまっている場合は、外壁を気付付けてしまう恐れもあるので、専門の業者へ依頼するようにしましょう。
自分でブラシやスポンジで水洗いする
汚れが定着する前の軽度な汚れであれば、ブラシやスポンジを使い水洗いすることで、汚れを落とすことができます。
もし、水洗いで汚れが落ちにくい場合には、外壁用の専用洗剤を使用することで汚れが落ちやすくなります。この時、洗剤が外壁に残ってしまうと塗膜の劣化を早めてしまう恐れがあるので、洗い残しがないよう入念に洗い流す必要があります。
また、汚れが落ちにくいからと、外壁を強く擦り過ぎてしまうと傷ができる可能性もあるので擦り過ぎには注意しましょう。
ご自宅に高圧洗浄機がある場合には、ブラシなどで手洗いするよりも効率的に汚れをに落とすことができますが、水が飛散しやすく、水圧を強くしてしまうと外壁の表面を傷つけてしまったり、窓や換気口から水が侵入してしまう恐れもあるので、取り扱いには注意が必要です。
業者に依頼する
手で洗っても落ちない重度な汚れや手の届かいような危険な高所での掃除は、外壁を痛めてしまったりケガをしてしまう恐れもあるので、無理はせずに専門の業者へ任せましょう。
専門の業者であれば、外壁や洗浄の知識や経験も豊富なため、外壁を痛めることなく汚れを落とすことができます。ただし、業者で洗浄を行う場合には、足場を設置する必要がありますので、洗浄と同時に塗装も行うと効率的です。
まとめ
外壁が汚れる原因は様々ですが、汚れをそのまま放置してしまうと、汚れが定着し水洗いでは落とすことができなくなってしまいます。
それだけではなく、汚れは外壁を保護している塗膜の劣化の原因にもつながりますので、汚れが定着しないよう定期的に汚れを落としておくことが大切です。
ただ、汚れを手作業で落とすことは大変な重労働ですし、強く擦り過ぎてしまうと外壁を傷めてしまう恐れもあるので、外壁の汚れが目立ってきたら、業者へ相談されると安心です。
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