佐藤和幸
変形無機塗料は、高い耐候性や優れた柔軟性、低汚染性などの特徴があります。
このページでは、変形無機塗料の特徴をご紹介しています。
特徴1.超耐候性
変形無機塗料の持つ最大の特徴、フッ素樹脂塗料をしのぐ耐候性が建物の美観を長期に渡り維持し、保護します。蓄熱性の高い部材は塗料の劣化を早めますので特に耐候性の高い塗料を推奨します。耐候性の高い塗料は、塗料が持つ様々な機能の低下を抑制します。
窯業系サイディングやALCパネルなどの蓄熱性の高い部材を用いた建物の塗替えに最適です。
特徴2.柔軟性
柔軟性に優れた塗膜によりシーリング上に施工した場合のひび割れリスクを軽減します。
柔らかいシーリングの上に塗られた塗膜は下地の動きによりひび割れが発生しやすい状況にあります。ダイヤスーパーセランフレックスはダイヤスーパーダンセイ(JIS A 6021 建築用塗膜防水材)の上塗材として適用できるほど、柔軟性に優れた塗膜が特長です。この特長によりシーリング上に施工した場合、塗膜のひび割れを軽減することができます。
目地シーリングの多い窯業系サイディングやALCパネルなどを用いた建物の塗替えに最適です。
特徴3.超低汚染性
親水性の高い無機の塗膜が汚染物質を寄せ付けず、雨水で汚れを落とす特性を持ちます。
無機の塗膜により、親水性の向上(雨水で汚れが落ちやすくなる)と帯電性の低下(静電気を帯びにくくすることで埃を引き寄せにくくする)を実現しました。
柔軟型の塗料でありながら従来の変性無機塗料と同レベルの超低汚染性を実現しました。
特徴4.透湿性
各種上塗材の中では最高クラスの透湿性を発揮します。
透湿性の高い塗料は、雨などの水滴は通さずに、水蒸気を逃がす性質を持ちます。この性質により、熱膨れの原因となる水分を効率的に排出することができます。
窯業系サイディングやALCパネルなどの蓄熱性の高い部材を用いた建物の塗替えに最適です。
特徴5.防カビ・防藻性
防カビ・防藻性を有し、カビや藻の発生を抑制します。
特徴6.旧塗膜適正
各種下地調整材を使用することにより、幅広い下地適性を発揮します。さらに『下地調整材』との組み合わせで新たな機能を追加できます。
部材:窯業系サイディングの塗替えにおすすめの工法
・カチオン形水系エポキシシーラー『ダイヤワイドシーラー』との組み合わせ
・追加機能:サイディング付着性
部材:ALCの塗替えにおすすめの工法
・無機透湿微弾性フィラー『ダイヤセラ・トーシツプラス』との組み合わせ防水形弾性フィラー
・促進機能:透湿性
部材:RC・木造の塗替えにおすすめの工法
・防水形弾性フィラー『ダイヤアクレスフィラーダンセイ』との組み合わせ